About Us

宇陀市遺族会概要

History & Overview 概要・歴史

奈良県宇陀市遺族会は、先の大戦において国家のために尊い命を捧げられた英霊の御霊を慰め、その功績を顕彰するとともに、遺族の絆を守り続けることを目的として設立された団体です。

昭和20年の終戦後、遺族の方々が互いに支え合い、英霊を慰霊するための組織として活動を開始しました。以来、宇陀市内の遺族の皆様とともに歩み、戦後の社会復興にも貢献してまいりました。

現在は奈良県遺族会の加盟団体として、英霊の顕彰、遺族の福祉増進、次世代への平和教育、語り部事業など多岐にわたる活動を展開しています。令和7年には終戦80周年を迎え、その記念事業として記念誌の発行や特別式典の開催を執り行いました。

本会の活動は、会員の皆様のご支援と、宇陀市・奈良県護国神社をはじめとする関係機関のご協力のもとに成り立っております。今後も英霊への感謝の心を忘れず、平和日本の建設に貢献してまいる所存です。

奈良県のなかの宇陀市の位置 奈良県の市町村を示した地図。県の北東部、三重県に接する位置にある宇陀市を桜色で示しています。 京 都 府 大 阪 府 三 重 県 和歌山県 奈良市 橿原市 桜井市 五條市 十津川村 宇陀市 奈良県の北東部 三重県に接する
宇陀市は奈良県の北東部、三重県に接する高原のまちです。
平成18年に大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村が合併して発足しました。
War Remains 戦跡 宇陀市に残る、戦争の記憶を伝える場所とものがたり

榛原空襲供養塔

所在地
宇陀市榛原 近鉄榛原駅ちかく、高架下
建立
昭和50年(1975年) 近くにお住まいだった方の手で

昭和20年7月24日の午前9時すぎ、近鉄榛原駅の手前で、米軍機による機銃掃射がありました。広報うだによれば、記録に残る犠牲は死者11人・負傷者27人。ただ、当時を知る方々の証言では、亡くなった方は40人に達したともいわれています。

この供養塔は、犠牲となった方々を弔うため、近くにお住まいだった方の手で建てられたものです。近鉄の高架下のコンクリート壁には今も弾痕が残り、平成26年3月には案内板が設けられました。戦禍が遠い戦場だけのものではなく、私たちの暮らすこの土地にも及んだことを、いまに伝えています。

室生三本松地区 忠魂碑・顕彰碑「平和の礎」/「平和の杜」

所在地
宇陀市室生 三本松地区
顕彰碑
平成28年(2016年)建立 戦後70周年記念事業として
守り手
三本松地区遺族会(旧三本松村の向渕・大野・三本松・西谷の四地区)

三本松地区では、忠魂碑の前で毎年、四地区の輪番によって慰霊祭が営まれてきました。戦後70周年を機に、この碑のかたわらへ新たに顕彰碑「平和の礎」を建てる事業が起こされます。平成26年5月の決議から、人名の字体・戦没地・没年齢の確認を幾度も重ね、完成までに2年3か月を要しました。刻まれた戦没者は177柱です。

あわせて周辺の山林も整えられました。実行委員会の発足後、毎月第二土曜日を作業日と定め、雑木を伐り、平戸つつじ540本・さつきつつじ40本・枝垂松20本を会員の手で植えて、この一帯を「平和の杜」と名付けています。管理地は1,746平方メートル(約530坪)。碑前は今も、5月・8月・10月に会員の手で草が刈られています。

事業の柱には、碑を建てることと並んで「子どもたちへの語り部」が据えられました。小学校の先生方と相談を重ね、戦争を体験された方や遺児の協力を得て、語り継ぐ場が続けられています。

青い目の人形「マーガレットちゃん」

贈られた年
昭和2年(1927年) アメリカから
届いた先
旧・伊那佐小学校
現在
宇陀市教育委員会で保管

昭和2年、アメリカの宣教師シドニー・ルイス・ギューリック博士が「人形を通して日本の子どもたちと交流を」と呼びかけ、全米から寄せられた12,739体の人形が、日本各地の幼稚園や小学校に贈られました。奈良県に届いたのは144体。そのうちの一体が、旧伊那佐小学校で迎えられた「マーガレットちゃん」です。

昭和16年に戦争が始まると、人形たちは敵国のものとして、その多くが焼かれてしまいました。それでも「人形に罪はない」と、처分を忍びなく思って隠し守った人がいました。全国で今に残るのは約300体といわれます。

マーガレットちゃんも、昭和57年に旧伊那佐小学校の物置で校務員の方によって見つかり、大切に保管されてきました。平成6年に修復され、平成8年にはアイダホ州立博物館の申し出により新しい洋服が贈られています。高さ40cmほど。顔や手、胸は焼き物で、体を傾けるとつぶらな瞳を閉じます。色あせたレースの洋服と帽子も、当時のまま残されています。

市内には、このほかにも各地区に忠魂碑や慰霊碑が建てられています。順次ご紹介してまいります。
出典:宇陀市広報「広報うだ」平成26年8月号、総務省「全国戦災史跡」、終戦80周年記念誌「語り継ぐ 平和のかたりべ」

Policy 活動方針 (以下 奈良県遺族会の活動方針に従い行動を共にする)
1

組織の拡充強化

(1)広報の強化(遺族会組織の社会的意義を高める)

終戦80年の節目に高まった「戦争の記憶の継承」を普遍的課題として提起し、「平和の語り部事業」(以後、語り部事業)を先導する団体とする広報を重ね、語り部事業はもとより、慰霊碑の維持管理、遺骨収集、遺留品返還などを推進する遺族会そのものの社会的意義を高めることに努める。

(2)組織継承・強化

特別弔慰金(以降、特弔)の継続運動と令和5年度より開始した平和の語り部事業を通した組織継承「戦後80年に向けた組織継承3カ年計画」は、懸命な努力により確実に実行することができた。

今後は、「戦後80年に向けた組織継承3カ年計画」に沿って、確実に次世代青年部員を増やし、語り部事業をはじめとする遺族会活動の継承に努力しなければならない。

2

平和の語り部事業の推進

平和の語り部事業においては、事業の数、質ともに更なる高みを目指し、記憶の継承を先導する団体と周知されるよう、努力を重ねなければならない。

本会の語り部の貴重性は、「体験者の記憶」、「地域の歴史」と「次世代と共に考える(双方向)」となる。国民の1割となった戦争体験者の貴重な記憶と地域の歴史を青年部と共に世代へ分かりやすく伝承するため、内容(質)の向上を目指し、親会・女性部・青年部が共に活動しなければならない。

3

英霊顕彰運動の推進

終戦から80年余り平和が保たれた我が国において、国民は平和と繁栄を当たり前のごとく享受している。しかし、世界に目を向ければ、争いは絶えず、悲しみは繰り返されており決して対岸の火事ではない。

新たな戦没者遺族を出さないために、先の大戦の大きすぎる犠牲と、その犠牲を忘れないとする残された人々の懸命の努力により、今日の平和が築かれたことを遺族会が「平和の語り部」として伝えなければならない。

その上で、国家存立の基本は「平和」であり、故に国家を代表する総理・閣僚と国民の代表たる国会議員に対し、靖国神社をはじめ護国神社の参拝を強く求めなければならない。同様に、各道府県にある護国神社に首長である知事が参拝されることもまた当然であり、節目の年であることに触れ、支部においては引き続き知事の護国神社参拝を強く要請する。

靖国神社、護国神社は、戦没者遺族にとって永遠に心の拠り所で、何物にも代えることが出来ない神聖な場所であり、かつ広く国民が平和を祈る場所であるとの姿勢を示すべく、積極的に団体で、または、家族で参拝する。

4

戦没者遺族の処遇改善運動の推進

国が戦没者遺族へ支給する恩給や遺族年金、また、特別な慰藉を示し支給する特別給付金や特別弔慰金に対し、公的年金の引き下げや継続打ち切りなどを模索する動きが散見されるが、あくまで国家補償の理念に基づき処遇されなければならない。

昨年、特弔が継続・増額されたことは、「国は戦没者を忘れない」とする姿勢の表れであり、本部・支部一丸となった活動の成果である。引き続き、法の趣旨を啓発すると共に、対象遺族が速やかに受給できるよう、広報に努め、特弔受給者への拠金願い(青年部育成のための特定資産の創設等)等、英知を結集して財源の確保に努める。また、遺族会組織への未加入者を積極的に組織へ勧誘する。

5

遺骨収集事業並びに戦跡慰霊巡拝

遺骨収集事業は、国の責務と明記した「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」の一部が改正され、遺骨収集を集中的に実施する期間が令和11年度まで延長された。一日でも早く、一柱でも多くの遺骨を祖国にお迎えできるよう、遺骨収集事業に積極的に参加協力し、戦没者の遺児、特に孫、ひ孫、甥、姪等の参加者を募る。

また、厚生労働省が実施している所謂手掛かり情報のない戦没者遺骨のDNA鑑定を周知し、一人でも多くの遺族のもとへ遺骨を返還できるよう協力する。

Plan 事業計画 (以下 奈良県遺族会の事業計画に従い行動を共にする)
1

追悼式・慰霊祭の参列

全国戦没者追悼式・県主催の追悼式、大和の塔前慰霊祭、護国神社の春季・秋季例大祭、大文字慰霊法要、東大寺盂蘭盆会法要等には積極的に参列する。

2

市町村における慰霊祭等の継続実施

英霊の顕彰は自治体の責務であり、未来永劫、継続して実施するよう働きかけるとともに積極的に遺族会員は家族揃って慰霊行事等に参加する。

3

戦没者遺族の処遇改善運動

高齢化著しい戦没者遺族にとって公務扶助料等は、生きていくための重要な糧となっているのは周知の事実である。戦没者遺族に対し支給される公務扶助料等の意義について、国家補償の理念で支給されるものであることを、本県選出国会議員に対し機会をとらえ広く知らしめる努力を引き続き行う。

4

組織の拡充強化

(1)本会の主体である遺児は組織の中核として各種事業や行事に戦没者の孫・ひ孫等と一緒に参加するなど、後継者づくりに努力する。

(2)戦没者の孫・ひ孫等による青年部の組織化を行ったが、今後はさらなる組織の充実、並びにリーダーの育成に向け努力を行うと共に日本遺族会が行う女性部及び青年部の研修会等に参加する。

(3)遺骨収集事業の参加者ならびに特別弔慰金受給者に、本会の諸活動の理解と協力を求め、本会への加入を促進するとともに、受給失権者に対して組織活動の継続をお願いする。

(4)女性部に女性遺児の参加を積極的に要請し、男性遺児の配偶者等の加入を促進し、その活動を通じて、部会の充実と世代の後継者の育成に努める。

(5)市町村遺族会長会議等を開催し、連携を密にするとともに、情報の共有化をはかる。

(6)「平和の語り部事業」は今後の遺族会活動の柱となる事業であり、遺族会の社会的意義を広く周知する事業でもある。今後、語り部となり組織を継承していく人材を育成するとともに、この事業の利用者を増やすための行動を行う。

5

遺骨収集事業並びに戦跡慰霊巡拝

日本戦没者遺骨収集推進協会が政府より委託を受け実施する遺骨収集事業。

遺骨収集実施地域 16地域(予定)

フィリピン、東部ニューギニア、ビスマーク・ソロモン諸島、インドネシア、パラオ諸島、マリアナ諸島、トラック諸島、マーシャル諸島、ギルバート諸島、ミャンマー、インド、バングラデシュ、ノモンハン、沖縄、その他南方地域、旧ソ連領域

政府主催慰霊巡拝 11地域予定(参加申請窓口は県庁地域福祉課)

硫黄島、フィリピン、東部ニューギニア、ビスマーク諸島、ギルバート諸島、インドネシア、インド、北ボルネオ、中国、カザフスタン、ウズベキスタン

6

その他

(1)正副会長会・常務理事会は随時開催する。

(2)日本遺族会が行う事業(行事)には積極的に参加する。

(3)靖国神社の春季(4月21日〜23日)・秋季(10月17日〜20日)例大祭が斎行されるので可能であれば参列する。

Activities 活動内容

慰霊祭・記念式典

戦後80周年記念奈良県戦没者遺族大会 ~平和を語り継ぐ~

戦後80周年記念奈良県戦没者遺族大会 ~平和を語り継ぐ~
橿原市にて

開会式 来賓挨拶 ビデオメッセージ 代表挨拶

奈良県戦没者追悼式

昭和100年記念集会

昭和100年記念集会「戦中戦後を語り継ぐ」ダイジェスト

語り部派遣活動

語り部活動推進会議の様子

語り部活動推進会議

遺族交流・親睦事業

昭和100年記念集会「戦中戦後を語り継ぐ」での遺族交流会の様子

沖縄「大和の塔」慰霊訪問

沖縄 大和の塔

沖縄「大和の塔」(2025年11月16日)

大和の塔 碑文 沖縄慰霊訪問団の集合写真

沖縄平和慰霊行進

沖縄平和慰霊行進

沖縄平和慰霊行進(2026年6月23日)

沖縄平和慰霊行進 追悼式典の様子
Access アクセス
所在地 〒633-0292
奈良県宇陀市榛原下井足17番地の3
(宇陀市役所内・仮)
電話番号 準備中
受付時間 平日 9:00〜17:00
アクセス 近鉄大阪線「榛原」駅より徒歩約15分
(バス「宇陀市役所前」下車すぐ)